次世代スーパーマイクロサージャリー国際フォーラム

次世代スーパーマイクロサージャリー国際フォーラムにぜひご参加ください。

医療従事者、アカデミア、学生の方は  無   料  です。

企業や行政の方は有料となります。

 

次世代スーパーマイクロサージャリー国際フォーラムでは、毎月、定期オンライン講演会「手術の未来」を開催しております。

 

本講演会では、本フォーラム会長の光嶋 勲先生(東京大学 名誉教授)、ならびに臨床の最前線で活躍する国内外のドクター(光嶋会長による推薦)が登壇し、最先端の手技や医療機器、技術をご紹介いただきます。臨床の先生方にとって、日々の臨床のブレイクスルーにつながる刺激を受けられる会となることを目指しています。

 

講演後のパネルディスカッションでは、世界のKOL(キーオピニオンリーダー)のドクターがパネリストとして参加し、視聴者も対話に参加し、活気あふれる対話の場となっております。将来の世界標準の姿が描きだされる対話の場となることを目指しています。

 

※企業・団体の皆様は、1名 15,000円、2名 28,000円、3名 40,000円にて、ご視聴いただけます。

ピックアップ
Live 終了
【8/22開催】第28回 手術の未来 形成外科 国外臨床留学について, Friday, August 22 [28th] The Future of Surgery "Overseas Clinical Fellowships in Plastic and Reconstructive Surgery"
2025 8/22 18:00

第28回 手術の未来では、三重大学医学部附属病院 形成外科 講師の石浦 良平 氏をお招きし、「形成外科 国外臨床留学について」ご講演いただきます。
石浦氏は、卒後 12 年目にオーストラリアのメルボルンにあるSt. Vincent Hospital の Department of Plastic,Reconstructive and Hand Surgery の Director であるDr. Grinsell の private clinical fellow として 1 年間臨床留学されました。
同施設は、1970年代にO’Brien先生がLVA(リンパ管細静脈吻合術)を世界に先駆けて導入したことで知られ、オーストラリア初の手移植手術を成功させた実績もあります。
石浦氏からは、臨床留学を実現するまでの過程やその中で直面した困難と得られた学び、さらにはfellow選考に関する現地医師の視点も交え、海外臨床留学の実際について具体的にお話いただきます。

直前までお申込みを受け付けておりますので、皆様お誘いあわせの上、ぜひお申し込みくださいませ。

 

We will be inviting Dr. Ryohei Ishiura, a lecturer in the Department of Plastic Surgery at Mie University Hospital, to give a lecture on "Clinical Study Abroad in Plastic Surgery."

After 12 years of practice, Dr. Ishiura went on a one-year clinical fellowship as a private clinical fellow for Dr. Grinsell, the Director of the Department of Plastic, Reconstructive and Hand Surgery at St. Vincent Hospital in Melbourne, Australia.

The facility is known for being the first in the world to introduce LVA (lymphaticovenous anastomosis) by Dr. O'Brien in the 1970s, and also has a track record of successfully performing Australia's first hand transplant surgery.

Dr. Ishiura will give a specific talk on the reality of clinical study abroad, including the process of achieving it, the difficulties he faced and the lessons he learned, and the perspective of local doctors regarding the selection of fellows.

Applications are accepted until just before the event, so please invite others and sign up.

Translated by Gemini.
 

手術の未来2025・外科医と企業によるイノベーションをめざして
Live
【1/23開催】第33回 手術の未来 マイクロサージャリー支援ロボット最前線
2026 1/23 18:00

第33回講演会は、『 マイクロサージャリー支援ロボット最前線 』をテーマに開催いたします。愛知医科大学の古川洋志教授より「マイクロサージャリー支援ロボットを用いたラット顔面神経麻痺の神経再建と成績」について、高松赤十字病院の川西泰夫医師より「メンズヘルス革命:ロボット支援手術と血行再建」についてご講演いただきます。
吉川先生の講演では、顔面神経麻痺により失われた「自然な表情」を「創造する」ためのネットワーク型神経再建の精密戦略を詳述。舌下神経移行術を基盤とした複数の神経を組み合わせるアプローチにより、驚異的な機能回復を実現する最先端の治療法を提示します。患者のQOLを劇的に改善する未来の形成外科医療にご期待ください。
川西先生の講演では、男子性機能障害や男性不妊症といったデリケートな問題に対し、ロボット支援手術と血行再建を組み合わせた革新的な治療法を詳述。低侵襲性と高精度が治療成績とQOL向上に貢献する最前線のアプローチを提示します。男性の健康と幸福に新たな未来を拓く、泌尿器科における治療にご期待ください。

Live 終了
【8/22開催】第28回 手術の未来 形成外科 国外臨床留学について, Friday, August 22 [28th] The Future of Surgery "Overseas Clinical Fellowships in Plastic and Reconstructive Surgery"
2025 8/22 18:00

第28回 手術の未来では、三重大学医学部附属病院 形成外科 講師の石浦 良平 氏をお招きし、「形成外科 国外臨床留学について」ご講演いただきます。
石浦氏は、卒後 12 年目にオーストラリアのメルボルンにあるSt. Vincent Hospital の Department of Plastic,Reconstructive and Hand Surgery の Director であるDr. Grinsell の private clinical fellow として 1 年間臨床留学されました。
同施設は、1970年代にO’Brien先生がLVA(リンパ管細静脈吻合術)を世界に先駆けて導入したことで知られ、オーストラリア初の手移植手術を成功させた実績もあります。
石浦氏からは、臨床留学を実現するまでの過程やその中で直面した困難と得られた学び、さらにはfellow選考に関する現地医師の視点も交え、海外臨床留学の実際について具体的にお話いただきます。

直前までお申込みを受け付けておりますので、皆様お誘いあわせの上、ぜひお申し込みくださいませ。

 

We will be inviting Dr. Ryohei Ishiura, a lecturer in the Department of Plastic Surgery at Mie University Hospital, to give a lecture on "Clinical Study Abroad in Plastic Surgery."

After 12 years of practice, Dr. Ishiura went on a one-year clinical fellowship as a private clinical fellow for Dr. Grinsell, the Director of the Department of Plastic, Reconstructive and Hand Surgery at St. Vincent Hospital in Melbourne, Australia.

The facility is known for being the first in the world to introduce LVA (lymphaticovenous anastomosis) by Dr. O'Brien in the 1970s, and also has a track record of successfully performing Australia's first hand transplant surgery.

Dr. Ishiura will give a specific talk on the reality of clinical study abroad, including the process of achieving it, the difficulties he faced and the lessons he learned, and the perspective of local doctors regarding the selection of fellows.

Applications are accepted until just before the event, so please invite others and sign up.

Translated by Gemini.
 

手術の未来2024・外科医と企業によるイノベーションをめざして(終了)
Live 終了
【2/18開催】第23回 手術の未来
2025 2/18 18:00
本研究会の光嶋 勲会長(広島大学病院 形成外科 教授)からオープニング講演として、招待講演に関連する最新知見、世界の動向をご紹介します。

招待講演では、慶應義塾大学医学部解剖学教室 教授 久保田 義顕先生よりご講演いただきます。
血管とリンパ管は、それぞれ独立した機能を持ちながら、全身に広がる別々のネットワークを形成しています。血管は主に酸素を末梢組織に運搬し、リンパ管は毛細血管で回収しきれなかった組織液を静脈へと戻す役割を担います。しかし、リンパ管内皮細胞は胎生期に静脈内皮から分化しており、両者は多くのシグナル分子を共有しています。また、細静脈と集合リンパ管を比較すると、免疫染色を行わない限りその組織学的な違いを見分けることが困難です。このため、血管とリンパ管がどのように互いを区別し、独立した機能を保つのかについては、まだ解明されていない点が多く存在します。
本講演では、がん抑制遺伝子 Flcn が静脈内皮においてリンパ管内皮の分化を促すマスター転写因子 Prox1 の発現を抑制し、血管とリンパ管の可塑性を制御する「ゲートキーパー分子」として機能していること、さらに発生期の血管内皮細胞の中でも血管先端細胞がリンパ管内皮への高い可塑性を持つことを示した、最新の研究成果を紹介します。
これらの基礎研究は、将来的にリンパ浮腫や進行がんの病態解明や治療法の開発に役立つと期待されています。

講演後は、登壇者とのパネルディスカッションを通して対話ができる活気あふれるオンライン講演会です。ぜひご視聴ください。
Live 終了
血管・リンパ管内皮細胞の可塑性とそのメカニズム
血管とリンパ管は、別々のネットワークを全身に張り巡らせ、それぞれ独立した機能を発揮する。血管の機能としては、主に肺から取り入れた酸素を赤血球を担体として末梢組織に運搬し、毛細血管で組織に受け渡す。一方、リンパ管は毛細血管が回収しきれなかった組織液を取り込み、頸部の静脈角から血管へと環流する。しかしながら、リンパ管内皮細胞は胎生期に静脈内皮から派生するものであり、それぞれへの分化後も多くのシグナル分子を共有する。また血管とリンパ管、特に細静脈と集合リンパ管の組織学的特徴を比べると、マーカー分子による免疫染色を行わない限り、見分けるのは困難である。それ故、両者がお互いをどのように見分け、独立性を担保するのかは不明なところが多い。本発表では、がん抑制遺伝子であるFlcnが静脈内皮において、リンパ管内皮分化のマスター転写因子であるProx1の発現を抑制し、静脈内皮とリンパ管内皮との可塑性を遮断している、つまり「gate keeper分子」としてはたらいていること、発生期の血管内皮細胞の中でも血管先端細胞はリンパ管内皮への可塑性が高いことなど、本研究室の最新の知見を紹介したい。これらの基礎研究は、将来的にはリンパ浮腫や進行がんの病態・治療にも資すると考える。
Live 終了
【12/17開催】第21回 手術の未来
2024 12/17 18:00
本研究会の光嶋 勲会長(広島大学病院 形成外科 教授)からは、招待講演に関連する最新知見、世界の動向をご紹介します。講演後は、登壇者とのパネルディスカッションを通して対話ができる活気あふれるオンライン講演会です。ぜひご視聴ください。

「手は“第2の脳”」と呼ばれるほど重要な役割を果たしています。手は、他の臓器と比べて脳の広い領域に支配され、巧緻な動きや知覚を通じて、多くの情報を受け取り発信する能力を持っています。さらに、手の中には微細な神経構造が張り巡らされており、これがその高い機能を支えています。しかし、神経の損傷が起こると、その回復は限られることが多く、生活に支障をきたす場合があります。
本講演会では、神経損傷の回復が困難なケースにおける「神経移行術」や「神経バイパス術」を用いた挑戦的な治療法をご紹介します。これらの治療は、神経再生の可塑性(神経が柔軟に新たなつながりを作る能力)や軸索(神経細胞から伸びる情報伝達の通路)が持つ多方向への伸展の可能性を利用し、ネットワーク型の知覚再建を目指しています。また、良好な回復を期待してマイクロサージャリー技術による血管柄付き神経移植を多用しており、ネットワーク型再建の方法および血管柄付き神経移植の採取方法とその可能性についてお伝えします。
Live 終了
【10/15開催】第19回 手術の未来
2024 10/15 18:00
第19回オンライン講演会手術の未来では、スーパーマイクロサージャリー最新の知見⑲では、『原発性リンパ浮腫150 例の術後長期経過』についてご講演いただきます。スーパーマイクロサージャリー最新の知見の講演では、広島大学病院形成外科 寄附講座教授 光嶋先生より、さまざまな切り口でご講演いただきます。例えば、最前線の医療現場でおこなわれているリンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてのご紹介等をご講演いただいています。
招待講演では、三重大学病院 形成外科 教授 成島 三長先生、JR東京総合病院 リンパ外科・再建外科 医長 原 尚子先生、むくみクリニック 院長三原 誠先生をお招きし、ご講演いただきます。
講演やパネルディスカッションを通じて、参加者の皆様にはスーパーマイクロサージャリーに関する革新的な技術や治療法、医工連携に関する洞察を得ていただけます。普段会えないドクターと共に、医療の未来を切り拓く技術革新について探求し、知識を深める貴重な機会です。ぜひパネルディスカッションにも積極的にご参加ください。
Live 終了
【9/17開催】第18回 手術の未来
2024 9/17 18:00
第18回オンライン講演会手術の未来では、琉球大学病院形成外科 主任教授 清水 雄介先生をお招きし、ご講演いただきます。
清水雄介先生は、2012年にコードレスライト付筋鈎を着想し、ものづくり企業と開発を進め、2017年にはコウプライト(LED照明器付きプラスチック鈎)を上市しました。2018年には韓国で販売開始されるなど海外での販売を展開しています。
医療機器開発を皮切りに、再生医療事業を手掛け産学官連携を推進し、琉球大学発のベンチャー企業を立ち上げるに至りました。医師でありながら起業家。学術顧問として携わり、経営者として会社をどのようにマネジメントし、黒字化へとつなげていったのか、理想のリーダー像を共有しながら、事業開発の課題とポイントについてお伝えしてまいります。

本研究会の光嶋 勲会長(広島大学病院 形成外科 教授)からは、招待講演に関連する最新知見、世界の動向をご紹介します。講演後、登壇者とのパネルディスカッションは好評で、Q&Aを通して登壇者と対話ができる活気あふれるオンライン講演会です。ぜひご視聴ください。

企業の皆様、
本研究会は次世代のスーパーマイクロサージャリー実現に向けて医の巨匠と企業とのコラボレーション創出を推進しています。医療イノベーションを志す企業の皆様は、ぜひこの機会に講演会へご参加ください。ご登壇いただいた医師とのご面談を希望の企業の皆様へ面談支援も実施しております。お気軽にご相談ください。
Live 終了
【8/20開催】第17回 手術の未来
2024 8/20 18:00
第17回オンライン講演会手術の未来では、浜松医科大学 形成外科 中川 雅裕教授と帝京大学医学部附属病院 外傷センター御任 大輔先生をお招きし、ご講演いただきます。

中川 雅裕教授からは、がんの手術に必要な血管やリンパ管の吻合術や、現在研究されているレーザーによる血管やリンパ管の吻合など、治療の現場で見出される吻合術の最前線について講演いただきます。御任 大輔先生は、末梢組織血流評価法を研究しており、組織の血行動態に関する信頼性の高い情報を提供する計測機器開発と実装に成功されました。外科手術領域において応用分野を展開しつつあるこの検査手法について、その原理、臨床現場での応用例と限界、そして研究における最前線について講演いただきます。
本研究会の光嶋 勲会長(広島大学病院 形成外科 教授)からは、招待講演に関連する最新知見、世界の動向をご紹介します。講演後、登壇者とのパネルディスカッションは好評で、Q&Aを通して登壇者と対話ができる活気あふれるオンライン講演会です。ぜひご視聴ください。

企業の皆様、
本研究会は次世代のスーパーマイクロサージャリー実現に向けて医の巨匠と企業とのコラボレーション創出を推進しています。医療イノベーションを志す企業の皆様は、ぜひこの機会に講演会へご参加ください。ご登壇いただいた医師とのご面談を希望の企業の皆様へ面談支援も実施しております。お気軽にご相談ください。
Live 終了
【7/16開催】第16回 手術の未来 国産マイクロサージャリーロボット開発の最前線ー 多くの患者がマイクロサージャリーを享受する未来。ー
2024 7/16 18:00
我が国の乳がん罹患数は2003年で約4.5万人、16年後の2019年には倍以上となる約9.7万人が罹患し*、確実に乳癌患者は増え続けています。乳房再建手術を希望する患者も増加しており、従来のシリコンを使わず、自家組織である脂肪移植による乳房再建手術は、患者のQOLも高い術式の一方で、マイクロサージャリー(微小外科手術)の技術力を持つ医師は限られているのが現状です。
人間は、微細な動作をする時、手先に震えが自然と発生します。マイクロサージャリーを駆使する医師は、この震えを自制し、顕微鏡を使い極細の針と糸をコントロールする高い技術力を、時間をかけて身につけてきました。

九州大学では、2016年、難易度の高い乳がん手術後の乳房皮弁再建術で行う血管吻合や、リンパ浮腫の治療で0.5mm以下のリンパ管と静脈を繋ぐリンパ管静脈吻合術を容易に行うことができる「直径1mmの血管吻合を容易にする顕微鏡下手術支援ロボットシステム」のプロジェクトを立ち上げ、開発に着手しました。手ブレを最大限に取り除きつつ執刀医の動作を再現することを目指し開発をおこなった結果、2019年に試作1号機から2mmの人工血管の吻合に成功しました。約9年間にわたり開発研究に取り組んできた現在では、昨年10月に0.5mm人工血管の吻合に成功し、試作3号機を開発中で今年中に完成する予定です。マイクロサージャリー支援ロボットの目的は、より多くの患者がどの病院でも同じ品質の手術が受けられる、「技術の標準化」を目指しています。本講演では、血管吻合専用ロボットを取り巻く世界情勢についてお伝えします。

光嶋先生からは、最前線の医療現場でおこなわれているリンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
Live 終了
【6/18開催】手術の未来:3Dで直感的、隣接するリンパ管と静脈に光明が差す。リンパ浮腫検査の最前線。
2024 6/18 18:00
ガン治療の際、リンパ節切除等によるリンパ浮腫を発症する患者が日本でも10万人以上存在し、日常のQOLを制限される患者が、年々増加しています。リンパ浮腫はリンパ液の流れが滞ることで四肢などに「むくみ」が生じてしまう疾患です。リンパ管は全身に張り巡らされたネットワークでありながら、透明で極めて細いことから、術者による観察も非常に困難となっています。リンパ浮腫の手術では、顕微鏡を覗きながら、直径0.5mm以下のリンパ管を静脈と縫い合わせてバイパスを作り、滞ったリンパ液を静脈へ流しスムーズに流れるようにすることで浮腫の改善を図ります。

鈴木 悠史先生をはじめとして、慶應義塾大学医学部 形成外科で取り組んでいる光超音波によるリンパ管イメージングの検査は、従前の検査機器では不明瞭だったリンパ管も、張り巡らされた静脈とリンパ管が色分けされ、3Dとして全方向に可視化されます。これにより、静脈に隣接し、リンパ液をスムーズに流せ、正常に機能しているリンパ管の選定を容易におこなうことができるようになりました。現在、保険適応外の検査手法ですが、患者のQOLを考慮すれば低侵襲の治療が実現できるだけでなく、バイパスさせる静脈とリンパ管を見極めることが容易になったことで術者の負担軽減も図れることから、双方の負担軽減の観点からも早期の保険適応と検査手法の展開が望まれています。同様に三次元的に広範囲にリンパ管を評価することができるMRIと光超音波を比較することで、この最新技術の有用性と課題を紹介します。

光嶋先生からは、最前線の医療現場でおこなわれているリンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
Live 終了
【5/21開催】手術の未来:音が血管の立体構造を浮彫りにする、血管地図の新技術
2024 5/21 18:00
乳がんによる乳房切除後の乳房再建や、外傷による欠損部位の再建では、太腿や腹部など柔らかくしなやかな皮膚と一緒に血管を移植することで、患者のQOLを実現する再建手術がおこなわれています。今まで移植に必要な部位の見極めは、皮膚下の血管やリンパ管の状況を、エコーを使って判断するなど、医師の経験則頼りでおこなわれてきました。

津下 到先生をはじめとする京都大学が産学官連携により研究してきた光音響イメージングは、水を張った測定面に、移植に必要な部位を置き、512個の音響センサーが血液の流れる音を捉えることで、張り巡らされた血管を立体的に浮彫りにします。この血管の立体画像は、深さに応じた色付けが可能で、移植する血管と皮膚の選択を的確に判断できるようになり、移植回数の低減にもつながっています。
手術時には、医用プロジェクションマッピングを術野に投影する新技術や、皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術により、3次元の血管情報を2次元化した地図に転換するPreFlapアルゴリズムを確立しました。イメージング技術を有効活用した、スピーディかつ患者の負担が少ない手術実現の可能性が拡がっています。
目瀬 藤四郎先生からは、このイメージング技術を、子宮がん、卵巣がんの術後にリンパ浮腫を発症した患者を対象に活用し、リンパ管を静脈にバイパス手術前と3か月後の画像から得られたリンパ浮腫治療と装置の現状、今後の活用方法についてご紹介します。

光嶋 勲先生によるオープニング講演では、リンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
手術の未来:2023年度以前