【2025_1】ストレスの日常生活下モニタリング・フィードバック・呼吸誘導装置
関西医科大学 心療内科学 講座
人はストレス下だと浅く速い呼吸になるが、それに気づいてないことが多い。
メンタルヘルスではそれに気づきを得てもらい、呼吸を整えるアプローチ等を指導していく。
しかし、その気づきを日常生活下で得ることは非常に難しい。
既に、ウェアラブル装置に組み込んだ光電式容積脈波センターで呼吸数をモニタリングできる装置はある。
そこで以下の装置の開発したい:①日常生活下でウェアラブル装置(指輪型等)に内蔵された光電式容積脈波センサーで連続呼吸モニタリングを行い、②活動量計内蔵のエンコーダ装置が安静時の浅速呼吸を検知し、③エンコーダ装置内臓振動装置の振動によって無意識の浅速呼吸が注意喚起し、④振動装置による振動に合わせて各個人に合った共鳴呼吸を誘導する。
【2025_2】超音波プローブ保持装置
関西医科大学 心療内科学 講座
超音波ガイド下のブロック注射や中心静脈穿刺等は、多くの診療科で日常的に行われている。術者が非利き手で超音波プローブを保持することが多いが、プローブ保持のために別の術者が必要なこともある。また、利き手で処置をするために術者が無理な姿勢をとらざるを得ないことも多く、測定者と術者ともに、超音波プローブを機械的に保持する装置が開発されることが望まれている。
【2025_3】不眠に対するコーピングアプリ開発
関西医科大学 心療内科学 講座
不眠は多くの人が抱える日常的な問題であり、睡眠薬の使用に頼らず、安心・安全に対処する手段が求められている。特に、心理的要因が関与する不眠では、個人に適したコーピング方法の習得が重要であるが、医療機関での対応には限界がある。本提案では、不眠に対するセルフケア支援アプリの開発を目指す。主な機能は、①スマホの振動に合わせた共鳴呼吸誘導機能(推定式による個別最適化・特許申請中)、②不眠に影響する非機能的な認知・行動を修正する認知行動療法、③心理的要因が強いケースに対応する、医療に特化した対話型生成AIによるカウンセリング支援、の3点である。
【2025_4】がん患者の気持ちのつらさに寄りそうコンパニオンロボット
関西医科大学 心療内科学 講座
がん患者は、治療や予後に対する不安、孤独感、社会的役割の喪失など、身体面のみならず多くの心理的苦痛を抱えている。医療者が限られた診療時間内でそのすべてを受け止めることは難しく、患者は孤立感を深めがちである。そこで、がん医療に特化した対話力を持つ生成AIを搭載したコンパニオンロボットが注目される。本ロボットは、がん医療に特化した傾聴やカウンセリングに加え、手掌発汗などの生体反応を読み取るセンサーを内蔵しており、患者の心理的つらさの可視化と評価が可能である。さらに、そのデータに基づいて呼吸誘導や認知行動療法的な支援を実施するなど、バイオフィードバック機能を備え、日常的なコーピング支援まで一体的に行う。自宅療養中のがん患者の心のケアに、新しい選択肢をもたらすものである。
【2025_5】認知症の人とのコミュニケーションの際の視線の重要性に気づく認知症の視野ゴーグル
関西医科大学 看護学研究科
急性期病院・療養型病院・介護施設・在宅、すべての分野において、認知症の人とのコミュニケーションに苦慮している。その一つの要因に、認知症の人が認識できる視野を意識しないコミュニケーションの取り方がある。専門職や家族などの、ケアする側は認知症の人の顔を見ている。しかし認知症の人が認識できる範囲に入っていないため、そこに人がいると思っていないのに突然大きな声で声をかけられたり、体を触られたりして、驚き、恐怖を感じ、暴言・暴力に至る場面が多々ある。認知症の人の視野をゴーグルを用いて体験することで、正面から目を合わせて話しかけることの重要性を理解できると考える。高齢者体験用ゴーグルを開発している会社にメールを送ったが関心を持たれていないようなので、こちらで提案したい。
【2025_6】ベッドが快適な温度になる装置
関西医科大学 看護部
病院は夏季・冬季により室温は変更されるが、人によって快適な温度は様々であり、ベッド上で過ごす時間の多い入院患者さんのそれぞれのベッドでその人が自分で温度を調整できるベッドがあれば少しでも快適に入院生活が過ごせるのではないかと思った。
(電気毛布やアイスノンの数にも限りがあり、また疾患により体温調節が困難な患者さんも多いため)
【2025_7】リードレス心電図
関西医科大学 看護部
ベッドサイドでモニター心電図を装着している患者が多くいるが、モニターコードが絡まったり、患者の体動でコードが外れたり、病衣からもコードが出しにくかったりする現状がある。ベッドサイドに行った際にはモニターコード類の整理も行っているが、動ける患者ではすぐに絡まり外れることで何度も訪室され確認される煩わしさや、看護師も何度もその作業を行わなければならない。
【2025_8】検査・手術含め患者にお渡しする書類は完全ペーパレス化
関西医科大学 看護部
患者にお渡しする書類(承諾書、計画書、クリニカルパス)は、様々な職種の手を介し、患者に渡り医療者に返却されるものもある。またそのひと時に完結するものではなく、数日にまたがり処理される。そのような中で書類の紛失や誤配布など要配慮個人情報漏洩が発生している。
タブレットで署名し、署名された書類が患者の携帯電話等の端末に送信される完全ペーパレス化したい。
【2025_9】ネームバンドで生体情報、位置情報が取得できる
関西医科大学 看護部
患者の高齢化、重症化により、急変しないと思われていた患者が急変することもある。心電図モニターは、数に限りがあるため患者を選別して全ての患者に使用できない。
ネームバンドに簡易的な生体情報が取得できる機能があれば、心停止等大きな変化は察知できる。
加えて位置情報も把握できれば、転倒予防や離院防止にも活用できる。
入院患者全てが一覧で見えるモニターもあればさらに良い。
【2025_10】スマート咽喉マイクによる会話量の定量可視化と喉頭機能維持への応用
関西医科大学 呼吸器外科
Guard Our All Larynx project (GOAL project) : Building a Smart Throat Microphone Made in Japan for Everyone at Risk
超高齢化社会・日本において、多くの高齢男性が孤独で会話をする相手もなく過ごしている。日本は静けさを重んじる文化があり、もともと口数を制限する場面が多いが、昨今はメールやSNSの発達、リモートワークの導入、Amazon、UberEatsなど宅配サービスの利用、食券前払い制の店の増加が、ますます会話量の減少に拍車をかけている。このような会話量の減少は確実に喉頭機能の低下につながる。
実際、日本における誤嚥性肺炎は欧米に比して明らかに多く、2021年の統計では誤嚥性肺炎による死亡者は49,489 人、毎日136人が亡くなっている。男女比は7:3で男性が圧倒的に多い。中には膿胸に発展し手術を余儀なくされ、救命できても社会復帰できなくなるケースが多い。もはや誤嚥は日本が克服すべき国民病と言え、食事を口から摂るという喜びを、そして何よりも大切な自分という社会的存在を、生命を護るため、この状況を打開しなければならない(=日本の声を取り戻せプロジェクト[GOAL project])。
【2025_11】KAnsai medical university ECOlogic action “袋KAECO(かえっこ)
関西医科大学 呼吸器外科
関西医大発、医療現場から始めるエコロジカルアクション~One small change for a bag, one giant shift for healthcare.
医療現場では大量のビニール袋を消費している。例えば外科病棟ではベッドサイドでの処置に伴う感染性廃棄物を一時的に保管し、医療用廃棄物ゴミ箱まで安全に運ぶ必要性があり、大量消費される。関西医大附属病院での年間消費量は223万枚、CO2排出量は年間33.5トンに及ぶ。
脱炭素が求められる今、我が国が他国に対して医療を普及する立場にあること、そして我が国自身が持続可能な社会を構築する必要があることをかんがみると、今こそ医療の足元から改革を行う必要がある。その一歩を、ビニール袋のかえっこ(KAECO)により実現させるのが本アクションである。石油系ビニール袋のCO2排出量は15g/袋、バイオ袋を2g/袋と仮定すると、当院のみで28トン(87%)の削減可能。全国30%の病院で普及した場合、年間7.3万トン削減可能。これはヘルスケア分野年間排出量5500万トンの0.1%に過ぎないが、本アクションは他の医療ビニール袋の代替、他領域や他国への波及をもたらす先駆けになるはずである。"
【2025_12】医療用廃棄物袋とじデバイス、および、全自動医療用ごみ箱
関西医科大学 呼吸器外科
医療用廃棄物は、所定のビニール袋、所定の廃棄用箱に入れ廃棄することとなっている。ビニール袋が廃棄物でいっぱいになると、ほかのゴミ袋同様、看護師や看護助手がビニール袋の口を結んで箱に収納しているが、作業者は感染性廃棄物への曝露リスクを負っている。また、専用のビニール袋は固く結びにくい。
そこで、①感染性廃棄物用ビニール袋を結ぶデバイス、および、②全自動医療用ごみ箱…目的別に「普通」「医療用」とをわけ、それぞれが一定量のゴミがたまったら袋を結び処理しやすい形にする。自走、ないし、据え置き、ないし、携帯式(キャリーケースのような形)。このような機器があれば、現状よりもビニール袋の削減につながることが期待される。
家庭用ごみ箱も全自動になっており、この技術を医療現場に生かせないものか。
【2025_13】ANalog Revisiting for Disaster medicine (AND) project 災害医療における”アナログ再発見”の提案:アナログ1.5の活用
関西医科大学 呼吸器外科
災害医療において、医療情報の可視化と即時共有は、被災者の生命に直結する。災害本部の立ち上げに続いて、各ゾーンでこの目的に用いられるのがホワイトボードである。しかし、現行のアクションカード運用では、基本的に事務担当者(書記)がすべてをゼロから板書する「アナログ1.0」仕様であり、混乱が最も想定される対応初期に過剰な負荷がかかることで、記録ミスや更なる混乱が発生しやすい。実際、災害時には通常以上に患者識別ミスのリスクも高まることが報告されている。
迫り来る南海トラフ巨大地震に備え、今、私たちが現場レベルでできることは何か。そのひとつが、“アナログ再発見”をコンセプトとした災害医療用ホワイトボードおよび周辺機器の開発である。この取り組みは、災害医療活動の立ち上げスピードを向上させ、災害拠点病院やDMATへの配備を念頭に製品化を目指す
【2025_14】MIRROSCE(ミロスキー) system: 次世代医学教育システム
関西医科大学 呼吸器外科
医学教育において、診察基本手技の習得とその指導は極めて重要であり、OSCEでも中心的に評価される。最近では、本学と株式会社テムザックの共同研究により、生成AIを搭載した医療面接ロボットが開発され、医療面接トレーニングに革新がもたらされつつある。一方、身体診察を「患者目線」で追体験しつつ練習できる本格的シミュレーターは未だ存在していない。
診察されることが診察能力の向上に確実に役立つと考えられ、以前は医学生同士が交互に模擬患者役を担うこともあった。しかし昨今は、プライバシーやジェンダー配慮の観点から、医学生が肌を露出し模擬患者として参加することは困難となっている。教員としては、有志の友人同士で練習することをすすめることはできても、実施しなかったり、馴れ合いなどにより教育効果が充分でないなどの課題は残る。全ての医学生に質の高い身体診察の実地練習の機会を確保することは、患者の気持ちを理解する医師を養成するうえで必須であり、新たな身体診察教育システムが強く求められる。
【2025_15】ScriptScope アプリ: 薬を見れば、病気がわかる。それを、すぐに、間違いなく。
関西医科大学 呼吸器外科
「薬を見れば病気がわかる」という、医療従事者に古くから伝わる格言は、今もなお真実である。だが、それを現場では活用しきれていない事は現代医療の盲点と言える。この格言が特に意味を持つのは、急性期病院の救急受診の場面である。持参薬から、病名を即座に推定できれば、その患者への迅速な初期対応が可能となる。また、在宅医療への移行に際しても問題が生じる。診療情報提供書には、作成した医師の専門領域に関する病歴は詳細に記載される一方、専門領域外の持参薬に関する情報は不十分であることが多い。さらに患者自身がなぜその薬を飲んでいるか理解していないことも多い。そのため、在宅医療の現場では、まず医療スタッフが1つずつ薬剤と病名を結びつける作業をしており、診療以外の部分に貴重な時間と労力が費やされている。もちろん、薬剤師が持参薬情報を整理し医師に提供しているが、薬剤師不足や業務量の偏在で、全患者に実施されている訳ではない。
【2025_16】FAXでの画像共有はもう無理です: 地域医療インフラとしての医療用SNS整備の提言
関西医科大学 呼吸器外科
個人情報保護の観点から、現在も診療情報のやり取りにはファックスが用いられている。しかし、たとえば呼吸器外科領域では、CT画像を一瞥することで診断に至る可能性があるにもかかわらず、ファックスでは「200dpiでの送信」に対して「98dpiしか表示できない受信機」が多く、黒塗りのような画像になってしまい、診断情報が阻まれている。もはやファックスによる過不足のない診療情報共有は不可能であり、FAXの技術的なバージョンアップも見込めない以上、それに代わる情報インフラの整備は喫緊の課題である。電子カルテシステムの全国統合を待つ余裕は、もはやない。実際には、個人情報に配慮しつつもLINEで画像を共有している医療チームがほとんどであり、現場のニーズに即した、より安全かつ柔軟な日本固有の医療用SNSやアプリケーションの構築が必要である。Join(株式会社アルム)など既存の医療従事者向けコミュニケーションアプリを、地域医療の情報インフラとして積極的に導入することが、患者の診療情報を的確に共有するために不可欠であると考えられる。
【2025_17】AquaFlowSecure:転倒しても機能し続ける水封機構の構築 持って帰れるモバイル胸腔ドレーンバッグの開発
関西医科大学 呼吸器外科
気胸、膿胸、悪性胸水などの胸膜疾患に対して、呼吸器内科や呼吸器外科では胸腔ドレーンを挿入する場面が多い。救急医療機器として用いられる胸腔ドレナージシステムは、水封機構という独自の構造を有しており、他のドレーンとは明確に異なる。水封機構は、胸腔内から発生する空気を大気中へ逃がしつつ、大気からの逆流を防ぐ一方向弁の役割を担っており、この機構が失われると再度気胸が生じ、肺が虚脱して呼吸障害を引き起こす。
そのため、胸腔ドレーンの管理においては、ドレーンバッグの転倒を防ぐ必要がある。現行の水封装置は、転倒時に水槽内の液体が隣の槽に移動し、水封が破綻する構造となっている。これにより、胸腔ドレーンは他のドレーンと比べて管理が難しいとされており、たとえば末期肺がんに伴う難治性胸水でドレーンの抜去が困難な患者は、在宅医療への移行が阻まれることがある。
こうした課題を踏まえ、ドレーンバッグが転倒しても水封機構が損なわれない胸腔ドレーンシステムの開発が必要である。たとえば、ラムネ瓶の玉のような構造で水封液の移動を防ぐ仕組みや、水封液そのものの性状を工夫することが有効と考えられる。水封機構は医療以外の分野でも応用されており、この技術が確立されれば他分野への展開も期待できる。
この技術により、難治性胸水や乳び胸、膿胸で苦しむ患者が、胸腔ドレーンを留置したままでも在宅医療へと移行し、自宅で大切な時間を過ごせるようになることを目指している。
【2025_18】aiPS (Artificial Intelligence-based Performance Status) scoring system project 新たなる臨床試験の地平
関西医科大学 呼吸器外科
がん治療をはじめとする高度な医療においては、患者の全身状態を把握し、どの程度の治療に耐えられるかを判断するために「Performance Status(PS)」と呼ばれる尺度が用いられている。PSにより治療方針が決まるといっても過言ではない。PSはECOGにより以下の通り定義される:
PS0=まったく問題なく活動できる。発症前と同様の日常生活が行える。
PS1=肉体的に激しい活動は制限されるが、軽作業や歩行は可能。
PS2=身の回りのことは可能だが作業はできない。日中の50%以上をベッド外で過ごす。
PS3=身の回りの限られたことのみ可能。日中の50%以上をベッドまたは椅子で過ごす。
PS4=まったく動けず、完全にベッドか椅子で過ごす。
しかしこの評価には、①医師の主観に依存し再現性が低い、②段階分けが粗い、③診察室内での一時的な観察に過ぎない、といった課題がある。より客観的かつ連続的にPSを評価する新たな手法の開発が求められている。
【2025_19】SurgZen: A Simple Surgical Simulator for Everyone, Anytime and Anywhere いつでもどこでも外科基本手技を練習できる簡易本格シミュレータ
関西医科大学 呼吸器外科
肺動脈出血は呼吸器外科医がほぼ必ず直面する重篤な事態であり、迅速かつ確実な止血手技の習得は生命を預かる現場で極めて重要である。しかし、これに特化したトレーニングの機会は限られ、実際にはアニマルラボに頼らざるを得ないのが現状である。一方、アニマルラボは近年、動物福祉や倫理的課題の高まりにより実施のハードルが急速に上昇しており、大学・医療機関でも縮小傾向にある。こうした背景から、動物に依存せず、かつ現場で実践的に反復できる代替教育ツールの必要性が高まっている。安価・携帯可能かつ高再現性のモデルが、今こそ求められている。
【2025_20】SurgTrack: 自分の上達が目に見える。共有できる。
関西医科大学 呼吸器外科
外科研修において、術者の成長や技能習得は経験の質と量の可視化なしには語れない。しかし現場では、「どんな手技をいつ、何例、どう習得したか」を系統的に把握・評価する手段が乏しく、術者本人も指導医も曖昧な感覚に頼って進行しているのが実情である。記録がなければ、反省も共有も、次への布石も難しい。特に若手外科医においては、「成長の可視化」と「目標設定の明確化」がモチベーション維持に直結するため、記録とフィードバックの仕組み化が急務である。紙の記録は非効率で煩雑。手技ベースで簡単に記録・蓄積できるしくみが求められている。
【2025_21】DoReMe Slim ドレーン排液をリアルタイムに見張ってくれる小さなミカタ
関西医科大学 呼吸器外科
•排液の「量を都度目視で確認」してメモる(看護師さんの手間)
•夜間など見逃しやすい/出血や膿の急増に気づきにくい
•センサー内蔵型バッグは高価 or 廃棄不可、使い捨て化が難しい
•術後管理のデータを自動でとりたい(術式×排液量の相関解析など)
「外から後付けで排液の高さや流量を、水道メーターみたいに“数値化”したい。」そして価格は5,000円以下。
【2025_22】CasaBlanca : 傘にヒントを得た、カサばらないスマート点滴棒
関西医科大学 呼吸器外科
点滴棒は転倒せぬよう設計されているが、土台が折りたためず、非使用時の収納スペースに難渋する。
【2025_23】IVY アイヴィ: 患者さんと伴走する次世代点滴棒
関西医科大学 呼吸器外科
点滴棒は単に点滴やドレーンバッグをつるす単なる棒でよいのか?患者さんの「相棒」となるべきではないか?
・以前からの持越しニーズ:患者さんの飲水量が把握できない、ドレーン排液量や尿量の総量やリアルタイム変化量を測定できない(あるいはできるが労力が大きい)、体重測定が大変 など。
【2025_24】隔離解除チェッカー
関西医科大学 呼吸器 外科
外来診療において診断から自宅療養を要する疾患と診断された患者さんに症状および隔離期間について説明を行います。
例えばインフルエンザであれば発症からの日数に加えて症状の有無についても確認し隔離期間が決定されます。
この際に高齢の患者さん,同一家庭内で複数の患者さんがおられる場合は,隔離期間についての評価があいまいとなってしまう可能性があります。
外来でお渡しし,自己にて簡単にチェックできるチェッカーがあれば間違いなく自宅療養期間を過ごすことが可能と考えられます。
【2025_25】予約外受診チェッカー
関西医科大学 呼吸器 外科
悪性疾患に対する外来通院中の患者さんにおいては,症状に応じて速やかに受診する必要がある状況と,翌日以降に外来問い合わせで対応可能な状況が起こりうると考えられます。しかしながらこの判断を患者さん自身で行う事は時に難しく,病院に問い合わせても電話がつながらず必要な時に受診できない可能性があります。
患者さんに症状をチェックしていただき適切な外来受診を行うことを目的とする。
【2025_26】「その手に、やさしい自由を」 ~ぬくもり・自由・安全を可能にする抑制ミトン~
関西医科大学 緩和ケアセンター
令和6年度診療報酬改定において、全病棟で「身体的拘束の最小化」が算定条件に追加され、違反時には入院基本料等から1日あたり40点が減算されることとなった。患者の尊厳保持は不可避であるが、安全確保のためには抑制用ミトンが依然として必要な場面が存在する。しかし現状のミトンには以下の問題がある。
1)通気性が悪く装着中に手部の温度・湿度が上昇し、蒸れを生じる。
2)指の自由が制限されることにより、患者にストレスや不快感を与える。
3)長時間の着用により温湿度上昇や不快感が持続し、快適性を損なう。
これらの課題により、ミトン使用下においても患者の自由・意思伝達・安全が最大限に保持される器具の開発が急務である。
【2025_27】掻痒感緩和と掻把予防を両方サポートするグローブ
関西医科大学 緩和ケアセンター
ひんやりおやすみトン" "アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などで子どもが無意識に肌を掻きむしり、炎症や感染症を引き起こすことがある。特に寝ている間は、掻くのを止めるのが難しく、症状が悪化しやすい。
かゆみを抑えるには冷却が効果的だとされているが、掻きむしり防止と冷却の両方を兼ね備えた製品は現状みあたらない。
また、従来の掻きむしり防止用具は、素材によってはかえって肌の状態が悪くなることもあるため、通気性と快適さが重要である。また保護者や医療者にとっては、装具の着脱や安全への配慮、子どもが嫌がったときの対応なども大きな負担になっており、総合的視点でよい商品の開発が望まれる。
【2025_28】吸入RI装置の国産代替モデルの開発
関西医科大学 放射線科学講座
肺の換気機能を評価するために用いられる換気シンチは放射性同位元素を気化する医療機器「Technegas」や高価なクリプトンジェネレータを用いて行われます。ともに呼吸器疾患や肺塞栓の診断に有用で、「Technegas」を使用した場合は検査あたりのコストを抑えることができますが、機器自体特許技術のため、日本では製造ができず、輸入に頼らざるを得ない状況が続いています。今後、慢性呼吸器疾患や高齢患者の増加に伴い、より簡便で安全な吸入RI装置のニーズはさらに高まると考えられます。
【2025_29】騒音を遮断し、プライベート空間を確保した療養生活~win-winの関係性~
入院生活において、周囲の騒音を気にする患者は多く、たびたびクレームとして報告も挙がる。騒音の内容としては、同室者や医療者の会話・いびき・業務上における発生音・医療モニターなどの音である。耳栓での対応は嫌という患者が多く、プライベート空間を求めて個室を希望される患者も多い。しかし、個室は数が少なく個室に入院出来ない現状もある。遮音が目的であれば、防音カーテンやパーテーションなどが検討出来るが、逆に集音には影響を与える。総室における騒音対策として、私はパーソナライズドサウンドゾーン技術の導入を推進する。
【2025_30】尿管皮膚ろうステント
関西医科大学 腎泌尿器外科
膀胱全摘後などに必要となる尿路変向術として代表的な術式に回腸導管造設術がある。回腸導管造設術は小腸の一部である回腸を15-20cmほど遊離し導管とする。この導管と尿管を吻合し膀胱の代わりに尿が貯留する袋とし、尿管と吻合した対側を体外にストマとすることで、回腸の蠕動運動により尿を体外へ流出させる目的がある。回腸導管は本人がストマ交換ができなくとも、看護者によりストマ交換などのケアができるメリットがある一方、欠点としては手術時間が長くなること、また腸管を一部利用することから全身状態が不良な患者にはリスクがあることである。全身状態が不良な患者など手術時間を短くする必要がある患者に対しては、回腸導管を用いず、直接尿管を皮膚に導出する尿管皮膚ろうが造設される。しかしながら、尿管皮膚ろうは回腸導管と異なり、皮膚への開口部が小さいことから、皮膚との吻合部で狭窄をきたしやすく、永続的な尿管ステント留置が必要となることが多い。この場合、通常3か月に1回の尿管ステント留置が必要であり、透視下での処置を要するため通院が必要である。また、ステント留置により慢性的な尿路感染症、結石形成の可能性が高くなる。飲水量が減少する高齢者は尿量も減少するため、ステント留置に伴うトラブルが生じやすい。
前述の通り、尿管皮膚ろうでは皮膚との吻合部の狭窄が生じやすいため、本来であれば腎盂まで挿入する尿管ステントは必要なく、ろうこう部にのみ留置できるステントがあればよい。しかし、適当なステントがないため、尿管ステントを利用している。そこで、胃ろうのように、透視下でなくとも交換が容易なろうこう部にだけフィットする、そのようなステントを開発できれば、患者、医療者の負担、医療費のコストなどの低減につながると考える。
