関西医科大学 医療ニーズ発表会

【2025_14】MIRROSCE(ミロスキー) system: 次世代医学教育システム
icon
関西医科大学 呼吸器外科
医学教育において、診察基本手技の習得とその指導は極めて重要であり、OSCEでも中心的に評価される。最近では、本学と株式会社テムザックの共同研究により、生成AIを搭載した医療面接ロボットが開発され、医療面接トレーニングに革新がもたらされつつある。一方、身体診察を「患者目線」で追体験しつつ練習できる本格的シミュレーターは未だ存在していない。
診察されることが診察能力の向上に確実に役立つと考えられ、以前は医学生同士が交互に模擬患者役を担うこともあった。しかし昨今は、プライバシーやジェンダー配慮の観点から、医学生が肌を露出し模擬患者として参加することは困難となっている。教員としては、有志の友人同士で練習することをすすめることはできても、実施しなかったり、馴れ合いなどにより教育効果が充分でないなどの課題は残る。全ての医学生に質の高い身体診察の実地練習の機会を確保することは、患者の気持ちを理解する医師を養成するうえで必須であり、新たな身体診察教育システムが強く求められる。