関西医科大学 医療ニーズ発表会

【2025_30】尿管皮膚ろうステント
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関西医科大学 腎泌尿器外科
膀胱全摘後などに必要となる尿路変向術として代表的な術式に回腸導管造設術がある。回腸導管造設術は小腸の一部である回腸を15-20cmほど遊離し導管とする。この導管と尿管を吻合し膀胱の代わりに尿が貯留する袋とし、尿管と吻合した対側を体外にストマとすることで、回腸の蠕動運動により尿を体外へ流出させる目的がある。回腸導管は本人がストマ交換ができなくとも、看護者によりストマ交換などのケアができるメリットがある一方、欠点としては手術時間が長くなること、また腸管を一部利用することから全身状態が不良な患者にはリスクがあることである。全身状態が不良な患者など手術時間を短くする必要がある患者に対しては、回腸導管を用いず、直接尿管を皮膚に導出する尿管皮膚ろうが造設される。しかしながら、尿管皮膚ろうは回腸導管と異なり、皮膚への開口部が小さいことから、皮膚との吻合部で狭窄をきたしやすく、永続的な尿管ステント留置が必要となることが多い。この場合、通常3か月に1回の尿管ステント留置が必要であり、透視下での処置を要するため通院が必要である。また、ステント留置により慢性的な尿路感染症、結石形成の可能性が高くなる。飲水量が減少する高齢者は尿量も減少するため、ステント留置に伴うトラブルが生じやすい。
前述の通り、尿管皮膚ろうでは皮膚との吻合部の狭窄が生じやすいため、本来であれば腎盂まで挿入する尿管ステントは必要なく、ろうこう部にのみ留置できるステントがあればよい。しかし、適当なステントがないため、尿管ステントを利用している。そこで、胃ろうのように、透視下でなくとも交換が容易なろうこう部にだけフィットする、そのようなステントを開発できれば、患者、医療者の負担、医療費のコストなどの低減につながると考える。