開大式骨切り術で使用できる固定材料を開発したい
東京都
近年,足の外科領域では開大式骨切り術を行うことが増えてきており,変形性足関節症や扁平足の治療に用いられている.早期に荷重歩行を再開するためには,強固な固定材料が必要であるが,現状のものはその適合性や強度において,十分とは言えない.開大式骨切り術で生じるスペースを効率よく埋め,骨癒合を促進する器材を開発したい.

足部用の局所陰圧閉鎖療法(NPWT)装置
静岡県
足部用の局所陰圧閉鎖療法(NPWT)装置 足部の手術では創傷の離開など問題を生じることが多い。局所陰圧閉鎖療法は有効な対策と考えるが、足部は表面の凹凸や足趾・趾間の存在などのため上手く密閉したりpadを固定したりできない。 足部にフィットする局所陰圧閉鎖療法のキットの開発を希望する。

足部手術で軟部組織をまきこまずにKirchner鋼線をスムーズに入れるためのレトラクター兼用スリーブを作成したい
岡山県
足趾の手術においてK-鋼線を使用することは多いが、挿入の際に軟部組織(神経、血管、腱)などを巻き込んでしまう危険性が高い。また刺入点でブレを生じて狙った位置に挿入できないこともある。足部の骨は小さくすべりやすく挿入に苦労するが、何度もやり直しすることによって骨折を起こす危険性もある。スリーブの長さや先端の形状、材質を工夫することによってストレスなくスムーズに挿入できれば手術の質がさらに向上できると考える。

創外固定器の軽量小型の自動延長器を開発したい
茨城県
創外固定器の軽量小型の自動延長器を開発したい 骨腫瘍や骨髄炎、外傷などの後遺症としてしばしば大きな骨欠損、短縮、変形が生じることがあり、その治療として創外固定器による骨延長や変形矯正手術が行われている。延長や矯正は、創外固定のリングを連結している延長器を1日1mm、2〜4回に分けて人の手で延長する。より頻回に分けて延長すると骨形成は良好となることがわかっているが、現実的に、人の手で行う場合それほど頻回に分けて延長することは困難である。これまでも機械による自動延長器が存在したが、大きなバッテリーや長いコードがついており、携帯性に欠ける。そこで、軽量、小型な自動延長器を開発したい。

摩擦熱の少ない鋼線を開発したい
茨城県
摩擦熱の少ない鋼線を開発したい 骨にワイヤーやドリルを刺入する際、摩擦熱が生じる。硬い骨に刺入する場合は、より高熱が生じやすく、骨や周囲の軟部組織の熱性壊死を生じ、そのため、骨折の癒合不全や感染の原因となることがある。 既存のキルシュナーワイヤーや創外固定用のワイヤーに代わる摩擦熱の少ない、破損しにくい鋼線を開発したい。

体内で溶ける軟鋼線
東京都
骨折の治療などの際に使用される軟鋼線で,体内で溶解するものを開発したい。 それによって抜去手術が不要となり,患者の身体的・精神的負担を軽減できる。 また,医療現場の負担軽減につながり,医療費の削減が期待できる。 具体的な材料について案がある。

足ゆびの筋力を簡便に測ることができ、臨床で広く使える機器を開発したい
北海道
足ゆびの機能や筋力は、足アーチの保持、歩行や走行、バランス機能、転倒予防、運動パフォーマンスなどに関連し、子供から高齢者までの運動や動作に重要です。足や体の疾患、障害の発生にも関連します。研究によってこれらのことが解明され、各種の足ゆびトレーニング法も報告されていますが、足ゆび筋力の状態やトレーニング効果を評価する機器がありません。研究レベルで使用可能なものはありますが高価で、臨床で簡便に使用することができません。提案者は足ゆびについての研究を、解剖から機能にわたり長年取り組んできました。そして、足ゆびの力は重要で、力を測定する機器のプロトタイプを作製しました。足ゆびの力の測定器を臨床で広く使えるように開発を進めたく希望します。

ステンレスの小骨用ステープルを作ってほしい
宮城県
ステンレスの小骨用ステープルを作ってください。このようなクリップは小さい骨を接合する際に任意のコンプレッションがかけられることで、足の骨手術には非常に適すると考えられます。作っていただきたい製品のイメージを具体的に提示できます。

足関節鏡の手技を容易にするための、関節腔を拡大するデバイス
千葉県
足関節鏡手術の件数は、手術器械の進歩とともに急激に増えている。しかし、足関節は膝や肩関節に比べて空間が狭いために器械の操作が難しく、関節鏡手術の普及を妨げている。関節腔を広げるデバイスがあれば、手術が容易になり、足関節鏡手術がさらに普及する。非常に多い疾患である足関節捻挫や骨折に対する手術でも関節鏡手術が普及しつつあるため、需要は非常に多いと思われる。

足首や下腿の腫れを簡単に計測できるスマホアプリ
千葉県
足首の捻挫、骨折から下肢の静脈瘤など、多くの疾患で足首や下腿が腫れる。疾患の重症度や治療効果の判定には、腫脹の評価は必須である。現在は、メジャーでふくらはぎや足首の太さを計測するといった不正確かつ手間のかかる方法が用いられている。スマホで正確かつ簡単に足首や下腿の腫脹を簡単に計測できるアプリがあれば、大変有用である。対象疾患は下腿静脈瘤など整形外科疾患にとどまらず広く応用できる。また、医師だけでなく看護師や理学療法士など多職種で利用可能なため、潜在的な需要は膨大である。

超音波エコーを用いた注射の訓練用シミュレーター
千葉県
整形外科における画像診断は、従来のX線検査から超音波エコーへのパラダイムシフトが起きており、毎週のように全国でセミナーが行われている。エコーは、診断だけでなく全身の関節や筋、神経への注射にも用いることができるため、地域のクリニックから総合病院の診療までさらにはペインクリニック、麻酔科、リウマチ科など多様な診療科で必須のツールになっている。エコー下注射は技術を要するため訓練が必要だが、現在は臨床で「やりながら覚える」という非常に危険な状況である。心肺蘇生や関節注射シミュレーター(人形)と同様のエコー下注射シミュレーターは、医師が安全に技術を習得するためにとても有用である。エコー下注射は通常の関節注射と異なり、シミュレーターにはエコーを見ることができるという特殊な機構が必要と思われる。エコーの需要が爆発的に増加している近年の状況より、本シミュレーターの需要ははかりしれない。

足部足関節手術時の体位固定用デバイス
茨城県
足部足関節手術では仰臥位、側臥位における股関節の肢位によって体位に影響をうける。肢位を固定するために助手が一人必要なこともあり、人員が不足すると手術の難易度があがる。私は手術体位の重要性を強く感じており、多くの枕や体側支持器などを使用して、手術しやすい体位を追及している。そのなかで、体位を固定・変化させることのできる下肢専用陰圧式固定具があれば、足の外科の多くの手術が非常にやりやすくなると考えている。型・大きさなどは検討済であり、作ってくれる人がいたらぜひ製品化したい。そうすれば多く専用体位固定器具を買わなくてもこれだけでほとんどの体位を取ることが可能になるだろう。

足関節・足部の人工靭帯再建の新たな固定用インプラントを開発したい
慢性足関節不安定症に対して本邦から人工靭帯による再建術の報告がされており小児や全身弛緩性のある例には良い適応とされている。人工靭帯の固定法はdoublestaple法(2本の金属性stapleで人工靭帯を折り返して骨表面に固定する)が一般的であるが、距骨側は固定面が狭く、踵骨側は骨質から十分な固定性が得られない為、使用が困難である。新たな固定用のインプラントを開発したい。

足関節鏡手術に使用する足関節の牽引装置について、より多くの医療機関が導入しやすいものを開発したい
足関節鏡は徐々に広がっている手術手技である。手術にあたっては足関節の牽引が必要となるが、既存の牽引装置は操作性とコストの両面に問題があると考える。低コストで導入可能かつ消耗品コストの低額な牽引装置の必要性は高い。牽引装置の仕様として、手術ベッドのフレームに取り付け可能、3-10㎏程度の牽引力維持、術野に露出する部材の滅菌性、手術操作に対して空間的に干渉しないといった特性が求められる

足の外科医監修によるタオルギャザー運動の訓練用タオル ( マット ) を開発したい
足部・足関節疾患のリハビリのひとつとしてタオルギャザー(足指でタオルをたぐり寄せる運動)がしばしば行われます。問題は続かないことが多いことです。そこでなるべく続けられるように工夫を施したタオルギャザー用のタオル(マット)を開発したいと思っております。近年、ロコモディブ症候群や高齢者の転倒予防にも非常に効果がある運動とされており、マーケットは、足部・足関節疾患、高齢者など非常に大きいものと考えます。

四肢外傷用の固定具を開発したい
骨折や関節捻挫に対する応急処置として副木等で患部を固定する必要がある。しかし、実際、多くのスポーツの現場では固定具の常備はなく、病院や救急隊の搬送後に行われている。一般的な固定具は医療機器で高価、一般購入が難しいなどの問題がある。足関節捻挫は四肢外傷の中で最も頻度が高く、まず足関節に特化した、製紙技術を応用した固定具を開発したい。スポーツが行われる現場(体育館、施設、各スポーツ競技団体、等)で導入されれば非常に大きな市場となると思われる。

変形性足関節症に対する足関節固定術専用プレートを開発したい
変形性足関節症は足の外科分野でよくみられるものであり、手術方法として足関節固定術は標準的なものである。固定材料としてスクリューやプレートがあるが、この部位に特化した専用プレートは自由に使用できる状態になっておらず、また必ずしも日本人にフィットしない。従って現状では他の骨折用のプレートを代用することがほとんどであるが、解剖学的にフィットしないため術中の労力が大きく術後の問題点も生じやすい。日本人の足関節にフィットする専用プレートの開発を期待したい。