日本足の外科学会 医工連携企画

超音波エコーを用いた注射の訓練用シミュレーター
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千葉県
整形外科における画像診断は、従来のX線検査から超音波エコーへのパラダイムシフトが起きており、毎週のように全国でセミナーが行われている。エコーは、診断だけでなく全身の関節や筋、神経への注射にも用いることができるため、地域のクリニックから総合病院の診療までさらにはペインクリニック、麻酔科、リウマチ科など多様な診療科で必須のツールになっている。エコー下注射は技術を要するため訓練が必要だが、現在は臨床で「やりながら覚える」という非常に危険な状況である。心肺蘇生や関節注射シミュレーター(人形)と同様のエコー下注射シミュレーターは、医師が安全に技術を習得するためにとても有用である。エコー下注射は通常の関節注射と異なり、シミュレーターにはエコーを見ることができるという特殊な機構が必要と思われる。エコーの需要が爆発的に増加している近年の状況より、本シミュレーターの需要ははかりしれない。