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次世代スーパーマイクロサージャリー研究会にぜひご参加ください
医療従事者、アカデミア、学生の方は無料です。企業や行政の方は有料となります。

2024年度手術の未来オンライン講演会では、スーパーマイクロサージャリーの世界的権威である光嶋 勲教授と、スーパーマイクロサージャリーを起点に国内外で医療の最前線で活躍する、普段会えないドクターが毎月登壇し、開発中の医療機器や先端の治療法、研究中の技術などを語っていただく、知る人ぞ知る大変貴重な講演会です。
また、講演後のパネルディスカッションを通して視聴者がドクターと対話できる、活気あふれる講演会となっており積極的に視聴者の方も参加いただけます。

5月21日(火)18:00開催の第14回オンライン講演会手術の未来では、光嶋教授とともに、京都大学大学院 医学研究科形成外科学 講師 津下 到先生にご登壇いただきます。 「新技術による皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術:光音響イメージングと医用プロジェクションマッピングの融合」と題して、医療の最前線でおこなわれている光音響イメージングを駆使した移植手術についてご紹介いただきます。


【第14回5/21】手術の未来:音が血管の立体構造を浮彫りにする、血管地図の新技術
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手術の未来:音が血管の立体構造を浮彫りにする、血管地図の新技術
2024 5/21 18:00
乳がんによる乳房切除後の乳房再建や、外傷による欠損部位の再建では、太腿や腹部など柔らかくしなやかな皮膚と一緒に血管を移植することで、患者のQOLを実現する再建手術がおこなわれています。今まで移植に必要な部位の見極めは、皮膚下の血管やリンパ管の状況を、エコーを使って判断するなど、医師の経験則頼りでおこなわれてきました。 津下 到先生をはじめとする京都大学が産学官連携により研究してきた光音響イメージングは、水を張った測定面に、移植に必要な部位を置き、512個の音響センサーが血液の流れる音を捉えることで、張り巡らされた血管を立体的に浮彫りにします。この血管の立体画像は、深さに応じた色付けが可能で、移植する血管と皮膚の選択を的確に判断できるようになり、移植回数の低減にもつながっています。 手術時には、医用プロジェクションマッピングを術野に投影する新技術や、皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術により、3次元の血管情報を2次元化した地図に転換するPreFlapアルゴリズムを確立しました。イメージング技術を有効活用した、スピーディかつ患者の負担が少ない手術実現の可能性が拡がっています。 目瀬 藤四郎先生からは、このイメージング技術を、子宮がん、卵巣がんの術後にリンパ浮腫を発症した患者を対象に活用し、リンパ管を静脈にバイパス手術前と3か月後の画像から得られたリンパ浮腫治療と装置の現状、今後の活用方法についてご紹介します。 光嶋 勲先生によるオープニング講演では、リンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
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新技術による皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術:光音響イメージングと医用プロジェクションマッピングの融合
2024 5/21 18:00
新しい技術の開発は日進月歩であり、手術支援イメージングを有効に利用できれば遊離皮弁・マイクロサージャリー手術をより安全に、より速く、より低侵襲に行える可能性がある。 【1. 光音響イメージング】京都大学・キャノンの共同研究後、2019年株式会社ルクソナスが起業し、2022年薬事承認に至った(LME-01)。近赤外レーザー光を体表に照射し、ヘモグロビンから発生した光音響波を超音波測定器で探知することで微小血管を描出できる。遊離皮弁手術で重要な穿通枝血管の走行を非侵襲かつ網羅的に示すとともに、皮弁手術に必須である動脈と静脈の分離描出を得た。 【2. 医用プロジェクションマッピング】京都大学・パナソニック・三鷹光器の共同研究後、2020年から医療機器として製造販売されている(MIPS)。近赤外光の検出軸と画像の投影軸を一致させることで、タイムラグ0.1秒以内、誤差1mm以内でICG蛍光造影画像を術野に投影できる。自家リンパ節移植術に用い、ドナー部の侵襲低減、医原性リンパ浮腫の回避を図っている。 【3. 皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術】体位変化・皮膚切開・皮弁の表裏反転等の変形を考慮した血管地図作成のために、3次元情報を2次元化地図に転換するPreFlapアルゴリズムを確立した。LME-01とMIPSの融合により、高難度とされるFree-style皮弁や薄層化皮弁がより安全で標準化された手技に発展することを目指している。
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手術の未来:音が血管の立体構造を浮彫りにする、血管地図の新技術
2024 5/21 18:00
乳がんによる乳房切除後の乳房再建や、外傷による欠損部位の再建では、太腿や腹部など柔らかくしなやかな皮膚と一緒に血管を移植することで、患者のQOLを実現する再建手術がおこなわれています。今まで移植に必要な部位の見極めは、皮膚下の血管やリンパ管の状況を、エコーを使って判断するなど、医師の経験則頼りでおこなわれてきました。 津下 到先生をはじめとする京都大学が産学官連携により研究してきた光音響イメージングは、水を張った測定面に、移植に必要な部位を置き、512個の音響センサーが血液の流れる音を捉えることで、張り巡らされた血管を立体的に浮彫りにします。この血管の立体画像は、深さに応じた色付けが可能で、移植する血管と皮膚の選択を的確に判断できるようになり、移植回数の低減にもつながっています。 手術時には、医用プロジェクションマッピングを術野に投影する新技術や、皮下血管ナビゲーション遊離皮弁手術により、3次元の血管情報を2次元化した地図に転換するPreFlapアルゴリズムを確立しました。イメージング技術を有効活用した、スピーディかつ患者の負担が少ない手術実現の可能性が拡がっています。 目瀬 藤四郎先生からは、このイメージング技術を、子宮がん、卵巣がんの術後にリンパ浮腫を発症した患者を対象に活用し、リンパ管を静脈にバイパス手術前と3か月後の画像から得られたリンパ浮腫治療と装置の現状、今後の活用方法についてご紹介します。 光嶋 勲先生によるオープニング講演では、リンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
【第15回6/18】手術の未来:3Dで直感的、隣接するリンパ管と静脈に光明が差す。リンパ浮腫検査の最前線。
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手術の未来:3Dで直感的、隣接するリンパ管と静脈に光明が差す。リンパ浮腫検査の最前線。
2024 6/18 18:00
ガン治療の際、リンパ節切除等によるリンパ浮腫を発症する患者が日本でも10万人以上存在し、日常のQOLを制限される患者が、年々増加しています。リンパ浮腫はリンパ液の流れが滞ることで四肢などに「むくみ」が生じてしまう疾患です。リンパ管は全身に張り巡らされたネットワークでありながら、透明で極めて細いことから、術者による観察も非常に困難となっています。リンパ浮腫の手術では、顕微鏡を覗きながら、直径0.5mm以下のリンパ管を静脈と縫い合わせてバイパスを作り、滞ったリンパ液を静脈へ流しスムーズに流れるようにすることで浮腫の改善を図ります。 鈴木 悠史先生をはじめとして、慶應義塾大学医学部 形成外科で取り組んでいるMRIを用いた光超音波によるリンパ管イメージングの検査は、従前の検査機器では不明瞭だったリンパ管も、張り巡らされた静脈とリンパ管が色分けされ、3Dとして全方向に可視化されます。これにより、静脈に隣接し、リンパ液をスムーズに流せ、正常に機能しているリンパ管の選定を容易におこなうことができるようになりました。現在、保険適応外の検査手法ですが、患者のQOLを考慮すれば低侵襲の治療が実現できるだけでなく、バイパスさせる静脈とリンパ管を見極めることが容易になったことで術者の負担軽減も図れることから、双方の負担軽減の観点からも早期の保険適応と検査手法の展開が望まれています。 本講演では、これら画像診断技術の有用性と現在の課題を紹介します。 光嶋先生からは、最前線の医療現場でおこなわれているリンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。
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手術の未来:3Dで直感的、隣接するリンパ管と静脈に光明が差す。リンパ浮腫検査の最前線。
2024 6/18 18:00
ガン治療の際、リンパ節切除等によるリンパ浮腫を発症する患者が日本でも10万人以上存在し、日常のQOLを制限される患者が、年々増加しています。リンパ浮腫はリンパ液の流れが滞ることで四肢などに「むくみ」が生じてしまう疾患です。リンパ管は全身に張り巡らされたネットワークでありながら、透明で極めて細いことから、術者による観察も非常に困難となっています。リンパ浮腫の手術では、顕微鏡を覗きながら、直径0.5mm以下のリンパ管を静脈と縫い合わせてバイパスを作り、滞ったリンパ液を静脈へ流しスムーズに流れるようにすることで浮腫の改善を図ります。 鈴木 悠史先生をはじめとして、慶應義塾大学医学部 形成外科で取り組んでいるMRIを用いた光超音波によるリンパ管イメージングの検査は、従前の検査機器では不明瞭だったリンパ管も、張り巡らされた静脈とリンパ管が色分けされ、3Dとして全方向に可視化されます。これにより、静脈に隣接し、リンパ液をスムーズに流せ、正常に機能しているリンパ管の選定を容易におこなうことができるようになりました。現在、保険適応外の検査手法ですが、患者のQOLを考慮すれば低侵襲の治療が実現できるだけでなく、バイパスさせる静脈とリンパ管を見極めることが容易になったことで術者の負担軽減も図れることから、双方の負担軽減の観点からも早期の保険適応と検査手法の展開が望まれています。 本講演では、これら画像診断技術の有用性と現在の課題を紹介します。 光嶋先生からは、最前線の医療現場でおこなわれているリンパ管移植、超音波リンパ穿通枝マッピング、リンパ浮腫、そしてバイオインピダンス客観的評価等に焦点を当て、これらの分野での最新の研究成果や臨床応用についてご紹介します。

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【第13回4/16】手術の未来:進むリンパ浮腫治療。スーパーマイクロサージャリーの現在地
【第12回2/20】手術の未来:予防的神経再建と柔軟性エレクトロニクスのBMI技術
【第11回11/28】手術の未来:リンパ浮腫治療、乳房再建術の最先端と新たな再生人工血管の挑戦
【第10回 7/18】手術の未来:超微細な治療技術によるリンパ管へのアプローチ
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