セミナー 全血活性化凝固時間(ACT)測定による,慢性維持透析患者へのヘパリン使用量の調節に関する検討
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全血活性化凝固時間(ACT)測定による,慢性維持透析患者へのヘパリン使用量の調節に関する検討
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報告(臨床現場での経験等の報告等)
慢性維持透析患者の血液透析施行時,抗凝固薬を使用する。周術期や出血傾向などがない患者には,透析開始時にヘパリンナトリウム(以下,ヘパリン) 500~1,000 単位をワンショット,500~1,000 単位/ 時間を持続量として用いる。
しかし,患者ごとに投薬,症状や体質などで血液凝固にかかわる状態はさまざまであると推測されるが,出血や凝固に特段問題がない患者ではその投与量は一律に決められているのが現状である。
今回,透析患者の全血活性化凝固時間(activated clotting time:ACT)について新しい国産のACT 測定装置(CA-300)を用いて慢性維持透析患者31 名に対し血液透析時のACT の経時変化および体重あたりのヘパリン使用量によるACT の推移比較検討を行ったところ,慢性維持透析患者については患者ごとヘパリン投与量評価の必要があることが明らかとなった。
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久野木 忠
医療法人社団優和会 佐藤内科循環器科クリニック
佐藤 正和
医療法人社団優和会 佐藤内科循環器科クリニック
柏田 満
株式会社アペレ
ACT(activated clotting time) 活性化凝固時間 ACT測定装置 抗凝固薬 慢性維持透析