■■2025年10月例会のご案内■■
「卓越した野球選手を支える科学の目」
~日本人選手が世界で活躍する背景に迫る~
講師:川村 卓(かわむら たかし)筑波大学教授・同大野球部監督、日本野球科学会会長
日時:2025年10月28日(火) 午後6:30~8:30 (ハイブリッド開催)
場所:日本プレスセンタービル9階小会議室
(東京都千代田区内幸町2-1-1)
今や世界のスーパースターに昇りつめた大谷翔平をはじめ、山本、鈴木、吉田、今永、千賀ら日本人選手は大リーグで大活躍しています。日本のプロ野球に目を向けても、ベテラン、若手を問わず技術は格段に進歩し、その予備軍の大学、高校の選手らのレベルは高まっています。
その裏には、スポーツ科学、スポーツ医学の最新成果に裏打ちされた合理的な練習や考え方、指導法などがあります。バッターの打球速度、角度、飛距離は瞬時にはじき出され、投球も急速だけでなく、回転数(スピン量)、回転軸、落差、横ずれなどのデータなどが最新の機器によってすぐにフィードバックされています。選手はタブレットなどで確認し、すぐに改善点を見出し、実戦に生かしているのです。高速カメラによるフォーム解析、体づくり、けが防止策、治療術、新しい理論も投入されています。ビッグデータの解析も日常風景です。
川村教授は、そうした最新のスポーツ科学、コーチングなどを研究する第一人者であると同時に、野球の面白みを伝える名指導者でもあります。大谷の進化、山本選手の動作解析など、一流の技術を詳らかにし、野球の進化を加速させたスポーツ科学の役割、野球の醍醐味などについて、解説してもらいます。
川村卓さん 略歴
1970年生まれ。市立札幌開成高時代に主将として夏の甲子園(第70回)に出場。筑波大学大学院、高校教諭を経て、2001年から筑波大学球部監督。06年秋季首都大学野球リーグ優勝。専門は、スポーツ選手の動作解析、コーチング。20~23年大学侍ジャパンコーチ。23年日本野球学会会長。「野球の科学」「野球解析図鑑」など著書多数。
担当理事 長谷川聖治