日本医工研究所 医工連携DXプラットフォーム


 私たちは東京都文京区本郷の地域を中心に、全国の製販企業やディーラーと、全国各地のものづくり企業とが円滑に連携できるよう、そして、新たな医療機器がどんどん生み出されて円滑に臨床現場に届けられるよう、皆様の医工連携活動を加速・拡大させる存在になることを目指しています。

 本郷地域(東京都文京区本郷・湯島周辺地域)には、医療機器の製販企業やディーラーが大きく集積しています。また、商工組合日本医療機器協会、一般社団法人日本医療機器工業会をはじめ医療機器の業界団体の本部や一般社団法人日本医療機器学会があります。まさに、医療機器産業の事業化(出口戦略)に関わるポテンシャルがきわめて高密度に集積した地域といえます。こうしたポテンシャルは異業種から医療機器産業への参入をめざすものづくり企業にとってきわめて重要なものです。最近、本郷地域の製販企業との連携を求めて全国各地からものづくり企業が集まっています。

 日本は「ものづくりの国」です。ものづくりの底力(創造カ)が医療機器に活かされれば、医療機器産業はもっと活性化するはずです。私たちが関わることで、ものづくり企業が自社の魅力をもっとアピールできるようになる、製販企業が開発テーマをもっと企画できるようになるといったかたちで、本郷の製販企業と全国のものづくり企業との医工連携の盛り上げに貢献できるよう、日々、切磋琢磨しています。



セミナー
これからの医工連携~地域で進める医工連携DX~
「医工研のAI教室参観日」 〜無料で使える! 医療機器開発のためのカンファレンスパークの生成AI〜
2024 5/24 13:00 - 13:40

ニーズシーズ
血液透析装置のカプラ汚染対策
血液透析治療は1日4時間行います。1台の透析装置で1日2回の透析治療を行います。透析治療終了後、透析器からカプラを外すに大気開放、透析液がこぼれる、医療スタッフや他の部材への接触してしまうとカプラ汚染します。汚染されたカプラで透析治療を行うと透析膜を介して血液中に移動し、患者は慢性炎症を起こします。透析終了後、次の患者で使用する前にカプラを洗浄できれば良いのですが、業務多忙と洗浄時間が確保できないことで、カプラ洗浄は行われていません。簡便かつ短時間でカプラを洗浄できるデバイスを求めています。
透析 カプラ 洗浄機
透析中のおむつ交換時のニオイ対策
透析患者は年々高齢化し、透析中に排便し、おむつ交換を行うことが増えてきている。透析室は1フロア20名から50名の患者が透析治療を受けている。ベッド間隔は狭く、プライバシー確保が難しい。おむつ交換時は、周囲の患者が不快に思うことや消臭スプレーによるニオイ・音で患者の自尊心を傷つけてしまう。
透析 消臭
透析患者の治療前後の体重が正確に測れない
透析患者は、腎機能の低下により尿がでません。透析治療を行い尿の代わりに体の水分を除去します。
透析患者は個々に基準となる体重が決められています。飲食することにより体重増加します。増えた体重は透析治療で除去します。
透析治療では治療前後で体重を測定し、体重の増減を確認します。スライド左側に示す体重測定は患者の状態により測定方法が異なります。増減を計算するにあたり正確に体重を測らなければ、誤差が生じることになります。誤差に気づかず透析で体重増加分を除去すると血圧低下したり、最悪ショックになってしまいます。体重測定誤差が生じる原因として、スライド右側に示します、ポケットの中の小物、車いす違い、車いすの中の小物類、点滴なども誤差を生じてしまいます。体重測定者は、一通り確認はしますが、思い込みや業務多忙により測定ミスが生じてしまいます。 透析患者数は34万人、年間測定回数は、約1億回、透析患者は血圧が不安定な患者が多く、正確な体重測定が求められます。
しかし、透析患者は高齢化と認知機能や身体機能の低下の患者が今後増加することが予測されるため、自己申告による体重測定は難しくなります。この臨床現場の問題に開発アイディアを一緒に考えてくれる企業を希望します
透析 体重測定器